東洋医学の考えでは1つの症状を抑えるためのツボは体中に分散しており、相対的なバランスを保つことが健康維持の秘訣だと考えられています。

冷え性のツボも様々な箇所にあり、先日は、「冷え性に効果的なお腹にあるツボ」をご紹介させて頂きましたが、本日は、冷え性に効果的な頭にあるツボをご紹介させて頂きます。

冷え性に効果的な頭にあるツボとは?

初めはツボの位置を探ることですら難しいかもしれませんが、場所さえ覚えてしまえば辛い冷え性が改善されるのですから、ぜひ試しに挑戦してみて下さい。

冷え性を改善する頭のツボを紹介します。

・冷え性に効果的な頭にあるツボ:通天(つうてん)

出典:http://antenna-hairresort.jp/blog/toda/archives/5096

まず最初に通天を探し出すヒントとなるツボである「百会(ひゃくえ)」を探ってみてください。

百会は頭頂部にあり、眉間の中心線と左右の耳を結んだ線が交差する場所にあります。

百会の指1本半ほど前で眉間からの線を挟んだ左右に1づつの計2つあるのが冷え性改善のツボである通天です。

通天の揉み方

この2つのツボを優しく揉み解すように押し回してマッサージすることで、血行が促され体が温まります。

また、ツボ自体を暖めてても効果があります。

冷え性に効果的な頭にあるツボ:風池(ふうち)

出典:http://www.acupressure.jp/tubo/6.php

体の冷えが発生しているのに頭がのぼせているような症状を覚えることはありませんか?

このような症状を東洋医学では上熱下寒と言って、血流や気が上半身に溜まり頭がのぼせる反面、下半身の血流や気が不足しているために起こる症状だと考えます。

このような症状を覚えたときに有効なのが、風池のツボです。

風池のツボは、首の後ろ側の大きな筋肉の両脇の上部に僅かに窪みがあります。

この窪みの髪の毛の生え際の部分が、冷え性を改善するツボである風池の位置です。

風池の揉み方

後ろから頭を掴むようにすればこのツボに親指が当たりますので、ゆっくりと揉み解してください。

頭皮には毛細血管といわれる血管が網の目のように張り巡らされています。

この風池のツボを刺激しながら、同時に頭皮のマッサージを行うとさらに効果が上がるといえるでしょう。

まとめ

古来東洋医学では血や気の流れに着目し、体中のツボが研究されてきており、そのツボの数は670箇所とも言われています。

辛い冷え性は血行障害が原因と考えられますので、冷え性の改善には血流を促すツボを刺激することが有効だといえます。

「東洋医学を専門に勉強したわけでもない素人がツボを押しても効果が上がるのか?」という疑問を感じる方もいるかと思いますが、チョットした時間を利用してツボに触れみてください。

人それぞれ合うツボと合わないツボがありますので、自分で身体を触りながら効果的なツボを見つけてみて下さい。

通常刺激されることが少ない頭のツボは、刺激に慣れていないために反応が出にくい場合がありますので、繰り返し少しずつ体を慣らしてツボの押し方も練習していってみてくださいね。