足のつま先や手の指が冷たくなる末端冷え性の場合、冷えが不眠や食欲不振などにも繋がります。

冷えというのは、もともとの体質というよりも偏った生活習慣によって起こる場合が多く、身体の調整をする為に漢方薬を飲む人が最近は増えています。

そこで本日は、冷え性を改善する漢方薬についてお話させて頂ければと思います。

冷え性を改善する漢方薬とは?

末端冷え性に効果的な漢方薬

冷え性に効果的な漢方薬は、当帰四逆加呉茱萸生姜湯が非常に有名です。

こちらの漢方薬は、中国では漢の時代から処方されてきた漢方薬で、2000年に渡って使われています。

その他にも、十全大補湯、苓姜朮甘湯などがあり、長期で服用すれば末端の冷えが少しずつ和らいでいきます。

滞りがちな血流が良くなるよう促し、体温調整の機能が低下している場合は、交感神経と副交感神経の働きを正常にすることで、末端の冷えが治まります。

また、ストレスによって症状が悪化しやすい傾向があり、慢性的な睡眠不足や頭痛を感じるなら、漢方薬の服用だけでは十分な治療効果が得られないので、その場合は、体に負担をかけているストレス要因を排除することが先決であり、そのうえで、毎日欠かさず漢方薬を飲むように心がけてください。

月経痛や月経困難症に効果的な漢方薬

冷え性のなかでも月経困難症やひどい月経痛がある場合は、やや深刻な症状といえます。

遺伝的なものもありますから、独自の判断をせずに、医師に相談したうえで漢方薬を服用する必要があります。

桃核承気湯、桂枝茯苓丸などが適しており、年齢が若くて体力がある場合に処方されます。

逆に高齢で虚弱体質の場合は、温経湯、加味逍遥散などが適していますので、医師の判断に一任するようにしてください。

また、月経に異変が起こる場合は、ただの虚血というわけではなく、大きな病気のサインである可能性も見逃せません。

子宮がんや子宮頸がんなどの恐れもありますので、くれぐれも独断で漢方薬を服用することなく、まずは病院で診察を受けてからにしてください。

冷え性全般に効果的な漢方薬

冷え性の症状によく効く漢方薬は、当帰芍薬散、柴胡桂枝乾姜湯などがあげられます。

他にもすでにご説明した当帰四逆加呉茱萸生姜湯、加味逍遥散がベストであり、あらゆる冷えの症状を和らげる効果があります。

冷え性全般に効く漢方薬として捉えても良いので、医師に相談するか、もしくは薬局にて薬剤師のアドバイスを受けてから服用してください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

以前にも冷え性と漢方薬について「冷え性改善には漢方薬を併用すると効果的!?」でお話させて頂きましたが、今回はより具体的な漢方薬などの名前を列挙させて頂きました。

漢方薬は長期的に服用して、体質改善を行うものであって、即効性が期待できるものではありませんが、飲み続けることによって根底から体質を変化させ、ストレスに晒されても病気になりにくい状態を保つことができるのです。

原因が分からない冷えの症状は、西洋医学では病名が定まらないため、適した薬の処方も難しくなります。

それに対して、血流や新陳代謝などを良好にするための漢方薬が処方される、東洋医学のほうが早い段階で処置が出来るとも言えます。

医師に漢方薬を処方してほしいという旨を伝え、体質に合った薬を服用できるようにしてくださいね。