寒暖差疲労という言葉は聞いた事がありますか?

寒暖差疲労とは文字通り、寒さや暑さの差が激しい季節に起こりがちな疲労や疲れのことを指します。

朝晩は寒いけれど、昼間は半袖で過ごせるくらい温かいといった日や、先週までポカポカ陽気だったのに、今週は上着が必要なほど冷えたり、といった寒暖差の激しさが知らず知らずのうちに疲れや疲労感をもたらします。

寒暖差疲労とは?

この寒暖差疲労は冷え性とも密接な関係がありますので、本日は、「寒暖差疲労の症状や対策について」ご紹介させて頂きます。

寒暖差疲労の症状について

寒暖差疲労は、主に体の疲れが症状として出てきますが、自律神経が乱れ心が疲れ不調を訴えることもあります。

具体的な症状としては、冷え、肩こり、腰痛、首の痛み、浅い睡眠、目覚めの悪さ、めまい、倦怠感、だるさ、イライラなどがあります。

寒暖差の激しい中にいると、頻繁に熱を作り出したり逃がしたりと、エネルギーを使います。

その為そんなに体を動かしたつもりはなくても疲れやだるさを感じやすくなります。

寒暖差疲労で疲労がたまっていくと、筋肉が硬直し血流が悪くなり、冷えも進行します。

体が冷えると自律神経は交感神経が優位になり、これ以上体を冷やさないように血管を収縮させます。

それがさらに冷えをもたらします。

冷えがもっと進行していくと、手足が冷たくなるだけでなく、肩こり、不眠、イライラなどの症状も出てきますので、疲労が蓄積する前に対策を取ることが重要になっていきます。

寒暖差疲労の対策

寒暖差疲労の対策としては、自律神経の乱れを整える為に、早寝早起きなど規則正しい生活を心がける、睡眠はしっかりととることなどが重要になります。

筋肉量が少ないと、寒暖差疲労になりやすいので適度な運動を心がけ筋肉をつけると寒暖差疲労になりにくくなります。

・入浴はシャワーなどで済まさずゆっくり湯船に入る
・冷たい食べ物や、飲み物の取りすぎには注意する
・特に体を温める食材(ニンニクやしょうがなど)を積極的にとる

など体を温めることも大事です。

※ただし、お風呂のお湯は42度以上の熱いお湯はかえって自律神経に負担をかけることもありますので注意してください。

女性の場合ですと、コートの重さにうんざりして春先に結構薄着になられる方もいるかと思いますが、外出の際は朝晩冷えることも考えて上着や、ストールなどを持って行くようにしてください。

やはり足首や手首を出していますと冷えますので、体調が整うまでは控えめにするようにしてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

寒暖差疲労は、あまり聞きなれない言葉ですが、きっと誰もが一度は経験したことがある症状ではないでしょうか。

人は暑いときには汗をかき、寒ければ体内でエネルギーを作り出して体を温めようとしますが、寒暖差の激しいところにいると、頻繁に熱を作ったり逃がしたりする必要があるため、体は自分の思っている以上にエネルギーを使っています。

特に現代はエアコンなどの空調が整っているがゆえに、暑いので汗をかいたり、寒いので体を温めたりするような自立機能が弱まっている傾向にあり、寒暖差への耐性が弱くなりつつあります。

基本的な対策は冷え性への対策と同じですので、自分の身体と対話しながらしっかりと対策を行ってくださいね。